2012年7月31日火曜日

大賞・各賞の受賞内容のご報告

7月28日に開催した「第1回 ブラック企業大賞」の大賞・各賞の詳細な受賞内容をご報告します。
主催者からの「賞状」の文面をもって、各賞の受賞内容とさせていただきます。
 大賞・各賞の受賞企業には、受賞の旨をお知らせし、賞状などをお渡しする予定です。


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【大賞】 東京電力 株式会社 殿

 貴社は設立以来、全国各地に原発を建設し、永年にわたり膨大な数の労働者に危険な被曝労働をさせてきました。
 さらに二〇一一年三月、貴社の福島第一原発事故後、今年五月までに二万二〇〇〇人以上の作業員がこの復旧作業に従事。二〇ミリシーベルト以上被曝した労働者は四〇〇〇人を超え、被曝との関係は依然立証されていないものの、わずか一年五ヶ月の間に六人もの方が亡くなっています。
 一方で貴社は事故以前から、これら危険な作業の大半を下請け会社に外注し、それをいいことに原発労働者たちの健康を守る責任を放棄。反社会的勢力による中間搾取さえ許してきました。
折しも下請け業者による被曝線量の偽装工作も発覚しましたが、これにしたところで、貴社の責任が免れようはずはありません。
 これらはいずれも、社会正義の観点から看過できない非人道行為であり、人類の歴史においても類を見ない恥ずべき行為です。
 よってここにブラック企業大賞を授与し、その名を長く記録するとともに、全国の原発を抱える電力会社とともに一日も早い改善を求めます。

2012年7月28日
ブラック企業大賞実行委員会


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【市民賞】 株式会社 ワタミ 殿

 貴社はさる2008年6月、入社してわずか2ヶ月の新入社員森美菜さんを過労自殺に追い込みました。
 美菜さんの死が労災として認定されるに及んで、貴社および貴社の渡邉美樹会長は世論から猛烈な批判を浴びましたが、渡邊会長からは真摯な謝罪・反省の言葉は聞かれず、ツイッターで「労務管理できていなかったとの認識は、ありません」「ワタミは天地神妙(ママ)に誓ってブラック企業ではありません」などの開き直り、言い訳が並べ立てられるのみでした。
 現在も貴社は様々な社会貢献活動を行い、渡邊会長の著書には「夢」を持つことの重要性が再三説かれています。
  しかし従業員の人生を踏みつけにし、美菜さんの夢を未来永劫奪ったあなたにそれを語る資格がないこと、今のままでは単なる偽善にしかならないことは、今回のウェブ投票および会場参加者からの投票*における圧倒的な支持率が示しています。
 よって貴社の厚顔無恥な言動に対し「市民賞」を授与し、貴社が掲げる経営目的「会社の繁栄、社員の幸福、関連会社・取引業者の繁栄、新しき文化の創造、人類社会の発展、人類の幸福への貢献」が、単なる言葉だけのものでなくなる日が来るよう、願います。

2012年7月28日
ブラック企業大賞実行委員会

*総投票数:20116(ウェブ投票20071、会場投票45)のうち
 ワタミの得票数:10024(ウェブ投票10010、会場投票14)で
 総投票数の49.8%を獲得 


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【特別賞】 株式会社 ウェザーニューズ 殿

 貴社はさる2008年10月、希望を抱いて入社した新入社員を、わずか6ヶ月で過労自殺に追い込みました。
 本来ならこの一点を以っても大賞に値します。しかし貴社の場合、試用期間を「予選」と称して新入社員に忠誠心を競わせる手法、「天気は眠らない」という理由で従業員に長時間労働を強いる非論理的体質、亡くなる前の被害者に送りつけた人権意識のかけらも感じられないメールの文面、さらに遺族に再発防止を約束しておきながら、労働時間の偽装が疑われているなど反省がなく、ブラックなエピソードがよくぞここまで集まったと、驚かざるを得ません。
 よって貴社をブラック企業の特徴を満遍なく備えた「典型的ブラック企業」と認め、ここに特別賞を贈呈します。


2012年7月28日
ブラック企業大賞実行委員会

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【ありえないで賞】 株式会社 ゼンショー 殿

 貴社は度重なる違法行為によりアルバイト従業員から提訴されましたが、「組合員との契約は業務委託であり、雇用する労働者ではない」という摩訶不思議な論理を主張しました。
 さらに従業員を刑事告訴するなどびっくりするような行為を繰り返しました。
この間の貴社の一連の行為はごく控えめに表現して、駄々をこねる子どものそれであり、貴社の言い分にしても、およそ社会への責任を負う、公的な企業のものとは思えません。
 よってここに「ありえない賞」を贈呈し、社会の一員たる自覚を持つよう促します。
2012年7月28日
ブラック企業大賞実行委員会


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【業界賞】 SE業界

株式会社 フォーカスシステムズ 殿
株式会社 富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ 殿


 貴二社は、近年理系学生の就労機会が増えているIT企業に属しますが、IT業界は「デスマーチ」という言葉で表現されるように、慢性的な長時間労働の温床と言われています。
 また機械相手の孤独な作業を強いられるSEの仕事は鬱病を発症しやすいと言われており、実際に貴社でも、若手SEが鬱になった結果、死に追いやられています。
 一方で労働行政や司法が、その仕事内容について理解が乏しいことから、労災認定を受けるのは他業界と比べても難しいとされ、業界の改善は依然遠い現状にあります。
 そうした現状にあって過労死が正式に認定され、裁判で遺族が勝訴した貴社の事例は、痛ましいながらも貴重と言えます。
 よって貴社をIT業界を代表するブラック企業と認め、業界全体が改善されるきっかけとなることを願い、「業界賞」を授与します。

2012年7月28日
ブラック企業大賞実行委員会

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【参考資料】

1. ウェブ投票の結果
   総投票数 20,071票
   
   第1位 株式会社 ワタミ                                10,010票 (50%)
   第2位 東京電力株式会社                      4,702票 (23%)
        第3位 株式会社 丸八真綿                   1,254票 (6%)
   第4位 株式会社 フォーカスシステムズ         827票 (4%)
   第5位   有限会社 陸援隊および
                         株式会社ハーヴェスト・ホールディングス                765票 (4%)
   第6位   株式会社 ゼンショー                                752票 (4%)
   第7位   株式会社 富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ 597票 (3%)
   第8位   株式会社 ウェザーニューズ                     503票 (3%)
   第9位   株式会社 すかいらーく                           388票 (2%)
   第10位 株式会社 九九プラス                                273票 (1%)



2.会場投票の結果
   総投票数 45票

   第1位 株式会社 ワタミ                               14票
   第2位 株式会社 ゼンショー                  11票
        第3位 株式会社 ウェザーニューズ        9票          
   第4位 株式会社 九九プラス                   4票
   第5位 株式会社 すかいらーく                2票
        株式会社フォーカスシステムズ      2票
        株式会社 富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ 2票 
   第8位 株式会社 東京電力             1票

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